『股関節の柔軟性』
皆さんは、股関節がどこにあるかは知っていますよね?言葉から連想すると股間のあたりと思うかもしれませんが実際は、もう少し奥のお尻に近いあたりで、太ももの骨が骨盤と接する部分の関節が股関節になります。ですから、この関節に問題が生じるとお尻や太もも、腰の周囲に渡って痛みを伴います。そのために股関節に大きな柔軟性を備えることが、多くの正常な動きを行う上でとても重要な鍵となります。特に普段の歩行運動がそうです!日常生活で『身体全体が弛緩している!』と感じるために必須となるこの股関節。しかし、股関節が硬い方は多いです。なのでストレッチは大事な要素の1つになりますが、毎日継続的に行わないと効果がないので普段から身体のケアをされていない方はもしかしたら続けていくのは難しいかもしれません。逆にストレッチを習慣化できてる方は、固くなっている股関節を柔らかくすることが可能でしょう。継続すればたとえ70歳代の高齢者であっても柔軟性は向上し、柔らかくなることでしょう。ですが、加齢とともに股関節に限ったことでなないですが関節の動きが悪くなることを知っておいてください。その理由は2つあります。1つは、股関節や周囲筋などが固くなる。2つ目は、股関節を支える筋肉が弱体化する。以上の理由から股関節の負担増で、日常の動きや歩行に支障をきたすようになってしまうんです。
靭帯による制限
股関節の動きを減少させる要因は、骨構造よりかは靭帯や腱が大きく影響します。解剖学を理解している方なら、どの靭帯や筋が硬直しているか予想出来ると思います。特に股関節の靭帯は、関節の前面に多く位置していてその靭帯は厚く後屈、伸展、外旋など様々な動きを制限しています。例えば、デスクワークをされている方は毎日座る時間が長いことが予想されるので常に股関節が屈曲した体勢で過ごす結果、前面ぶ位置する靭帯が短縮した状態で硬直しやすいんです。ですから、靭帯の基本的な役割は関節の安定性や関節の可動域の制限ですが、それらが過度に固くなってしまうと柔軟性が保たれなくなることで様々な股関節の疾患を誘発しやすくなると言えます。
股関節の3大疾患とは?
成人の股関節の病気で3大疾患と言われるのが変形性股関節症、特発性大腿骨頭壊死、そしてリウマチ性股関節症です。特にこの中で一番多い疾患は、変形性股関節症ですね。この症状は老化が原因として起こる疾患でもあるのが最も発症が多い理由です。症状としては、痛みと関節の動きが制限されます。痛みの部位も股関節周囲に起こります。症状が長期化して末期になると、歩き始めが特に痛みを伴いこの頃になると横になっても病んだりします。
柔軟性は大切
体幹と脚を連結する重要な役割を担っているこの股関節。歩行運動以外にも脊柱や膝、足など様々な所にも影響を及ぼします。特に、成人から年齢が増すごとに硬さは増していきますから運動やストレッチなどをおこない股関節の動きを維持すれば防ぐことが出来るんです。