頸椎ヘルニアにおける牽引の効果!

こんにちは。サインカイロ整体院の中村です。今回は「頸椎ヘルニアにおける牽引の効果!」についてお話したいと思います。まず、頸椎ヘルニアですがほとんどの方はどんな疾患かは想像がつくと思いますが、主な症状の特徴は頚の痛みや片側の手の痺れなどが挙げられます。頸椎の神経が圧迫されて起こるとされていますが、稀に脊髄圧迫による両側の手の痺れによる神経症状を患うかたもおられますね。いずれにしても頸椎ヘルニアの原因としては、椎間板ヘルニアは椎間板への日常生活の中で頚に負担をかけ続けることが原因として挙げられます。椎間板という組織は垂直方向への負荷には強いですが、横方向や捻れる方向、あと振動による負荷には弱い構造になってしまいます。男女比では、女性の方が罹患率が高く特に頚が華奢な方や頚の形状が真っすぐないわいる”ストレートネック”の方は頸椎ヘルニアになりやすいと言われています。そこで治療法の一つに頸部の牽引という方法があります。当整体院も頸椎ヘルニアの疑いのある方は頚の牽引を行います。ただ純粋に頭部方向に牽引するのではなく、多くのヘルニアはどちらか片側に疾患を患ってるので、その頸椎レベルも考慮して牽引をおこなっています。詳しい施術はここでは割愛しますが、機会があればその辺もコラムで紹介します!その牽引法ですが、ほとんどの病院のリハビリ施設には牽引機器は見かけますが、その牽引をする効果のほどはどうなのでしょうか?よく牽引を反対する人は神経が乖離して危険として不安を煽りますが、具体的に病院では機械的に牽引をします。その牽引力はせいぜい強くても15㎏ぐらいだと思います。そのくらいの牽引力で神経がなんらかの問題が起きるのは考えにくいです。逆に牽引療法は比較的安全な治療法なので多くのリハビリで行われています。そして頸椎を牽引することの効果は、頚の筋肉の弛緩です!特に頚の筋肉の1つに”頭板状筋”という筋組織があるのですが、その頭板状筋が特に牽引することで筋肉が緩むことがわかっています。ただ頸椎ヘルニアの原因である神経根症状が牽引によって改善するという因果関係は証明されていないんです。ただ頸椎ヘルニア疾患の方の関節は歪みと関節の柔軟性が乏しいことが多いので、関節の柔軟性を高める意味でも頸部の筋肉が弛緩することは症状改善に、結果的に繋がると考えます!

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpts/27/9/27_jpts-2015-312/_article/-char/ja#article-overiew-references-wrap

原著
空気で膨らませることができる首の牽引装置の牽引力による頸部の筋肉活動の変化

Jong Ho KangTae-Sung Park

あと、牽引力はおおよそ5kg程度が一番筋肉が効率よく弛緩するとされています。理由としては、おおよそ頭部の重みはご自身の体重の7%程度と言われています。極端に体重が少ない方や逆に体重が重い方を除いては、5kgの牽引力がちょうどその重さ同等とされるために頚部の筋肉がリラックスできた状態が理由と推測されます。治療としては一般的には保存療法なので牽引による効果はそれほど大きくはないので症状が劇的に改善するのを求めるなら、ヘルニアのレベルによる度合いにもよりますが、外科的治療という選択になると思われます。いずれにしても牽引法は一定の効果を生みます。